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障がい者制度改革と人権を考える講演会(10/7/3)

　７月３日、障がい者制度改革と人権を考える講演会(主催:きょうされん福岡支部・きょうされん第33回全国大会実行委員会)に参加しました。

　まず、特別講演として「命の尊厳を守る」薬害肝炎訴訟から学ぶと題して、薬害Ｃ型肝炎訴訟全国原告団代表の山口美智子さんの話がありました。

　テレビのニュースでよくお顔を拝見する山口さんが、薬害肝炎被害者としての自らの経験をもとに、国などと闘って救済法を制定させた経緯を話して下さいました。

　当事者が動かないと制度は変わらない、逆に言えば、私たち当事者には制度を変えるパワーがあるということを改めて感じました。

　後半は、「最新情報障害者制度改革の進むべき方向」～障害者の権利条約をベースに～と題して、障がい者制度改革推進会議議長代理の藤井克徳さんが、話をされました。

　藤井さんは視覚障害の当事者です。３月に北九州市に講演に来ていただいた東さんらとともに、新しい制度を作るための議論を精力的に進めている方です。

　藤井さんからは、自立支援法は、障害を自己責任にしてしまっているところが問題である。全く正反対の理念を掲げる権利条約をベースにして制度を作っていかなければならないとの話がありました。

　私たちの街、北九州市でも、今年度から北九州市障害福祉団体連絡協議会の中に人権部会を設けて、人権や差別禁止の議論を始めました。

　ぶるーむは、この運動の中で中心的な役割を果たしていこうと思っています。

「私たちのことを、私たちぬきで決めないで」

この理念をいつも胸に、活動していきたいと思った講演会でした。

　田中雄平

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